カタログの種類と冊子の種類
カタログはさまざまな業種のビジネスシーンで使われており、いくつかの種類と冊子にも種類があります。
カタログの種類
カタログは大きく営業用カタログ・通販カタログ・業務販売用カタログの3種類に分けられます。
営業用カタログ
営業用カタログは、おもに営業資料として商談の前に渡す、展示会やショールームに設置するなどの方法で使用されます。
通販用カタログ
通販用カタログは通信販売のユーザー向けに制作されます。消費者は売り場を眺めるようにして、商品の見た目や特徴を把握して欲しいものを選び、購入へと進みます。
業務販売用カタログ
あまりメジャーではありませんが、小売店が卸売業者に商品を発注する際に使われる業務販売用カタログもあります。これはおもに商品の流通過程で使用され、たとえば小売店やECサイトなどのオーナー向けに制作されます。
冊子の種類
カタログは中身の詳細さやビジネスシーンで使い分けるものだけではなく、製本方法の違いによっても、
いくつかの種類に分けられています。
具体的にはページ数や綴じ方によって区別される無線綴じカタログ・中綴じカタログ・折りカタログの3種類です。
無線綴じカタログ
無線綴じカタログは、カタログの中で最もポピュラーな製本方法とされており、
針や糸を使わずに本文と表紙を糊で接着するものです。
定期的に刊行するものや結婚式のようなイベントで使われるギフトカタログ、たくさんの商品数を扱う際に適しています。
本文の厚みによって背表紙のスペースが厚くなるので、
タイトルの文字数や大きさを確保したい場合は中身のページ数を増やせば対応してスペースが広くなります。
中綴じカタログ
中綴じカタログは、主にページ数の少ないカタログに向いており、
二つ折りにされた紙の中央をホッチキスの針で綴じたスタイルです。
無線綴じに比べると、ページ数が少ないものに適しており、おおよそ数十ページのものを作成する際に適しています。
たとえば、特定の商品シリーズや似た仕様の商品など、比較的情報量が少なく、アピールしたいものを強調させたい場合に使用するとよいでしょう。
無線綴じカタログのような分厚いカタログの付録冊子として同封させる、会社案内のパンフレットとして置いておくのにも向いています。
折りカタログ
折りカタログは無線綴じカタログや中綴じカタログとは異なる見た目となっており、1枚の紙を二つ折りもしくは三つ折りにした、いわゆるリーフレットタイプのものを指します。
二つ折りなら4面、三つ折りなら6面のスペースしか確保できないため、限られた数点のみを強調させたいときや会社案内、施設のちょっとしたマップのようなものに使われることが多いです。また、折り重ねたカタログを開くとダイナミックな見開きとなることから、写真やイラストを大きく掲載すれば印象を強く残しやすいのが特徴です。
折りカタログは情報量や掲載する商品が少ないものに適しており、大型のカタログの付録にされることも多くあります。
どのくらいの商品数や情報量を掲載するのか、何を一番アピールしたいのかによって、製本方法を変えてみましょう。
くわえて、分厚いカタログと薄手のカタログとを組み合わせて使用するのも一つです。